経済産業省が、家庭用ルームエアコンの新しい「次期省エネ基準(APF)」の概要を発表し、壁掛形で冷房能力4.0kWの場合、2027年度を目標年度に現行の省エネ基準と比較し、最大で34.7%の改善率を目標にするのだそうです。
対象範囲は家庭用エアコンのうち、壁掛形、壁掛形以外(天井埋込カセット形、壁埋込形、床置形等)、マルチタイプの形態のもので、目標年度は(1)2027年度(壁掛形)、(2)2029年度(壁掛形以外、マルチタイプ)の二つで、区分はユニットの形態と冷房能力、仕様(一般地/寒冷地)の三つの要素を踏まえた10区分を設定し、家庭用エアコンで普及している壁掛型の改善率では、冷房能力2.2~3.2kWでそれぞれ13.8%、4.0kWで34.7%、4.5kWで18.2%、5.0kWで16.4%、5.6kWで26.0%、6.3kWで22.0%、7.1kWで31.1%、8.0kWで26.7%、9.0kWで22.2%、10.0kWで17.8%を見込み、家庭用エアコンの省エネ基準は、2010年度または12年度を目標年度とする基準が06年度に設定され、すべての事業者が基準を達成したのですが、冷暖房は家庭のエネルギー消費量の中でも約3割という大きな割合を占めることから、より使用実態に即した新たな測定方法や、目標とする基準エネルギー消費効率(省エネ基準)を見直し、省エネ性能の一層の向上を図っていくようです。
この流れだと、室内機、室外機が大きくなり、販売単価も上がると言われていて、小さな日本の住宅事情に合わなくなっていきそうですね。
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